親子の絆 [家庭にて]
前回のこうもりの話の続き(前回読まれていない方は読んでからこちらをお読みください。)
その後、どうなったのかお話します。
実はその日には1匹の子こうもりは残されてしまいました。
多分、親こうもりは人の目を察知し、警戒して助けに来れなかったのだと思います。
親こうもりが助けに来たことに感動して、ばたばたしたことを後悔しました。
夏の日差しの暑い外においておくわけにもいかず、昼間は部屋の中のソファと壁の隙間の暗い所に移動させました。
そしてもう一度、今晩、外に出してみようと夕方まで待ちました。
その間、子供たちが、蚊など小さな虫を捕まえて食べさせようとしましたが食べませんでした。このままでは確実に死んでしまう。
まだ少し明るいが午後5時半ごろ、再び、子こうもりを外に出しました。そのとき妻は空をさっと横切ったこうもりの影を見たようです。
「どうか親こうもりが助けに来てくれますように」家族で祈りました。
昨日の反省を踏まえ、出来る限り、そーとしておこうと思いました。
夜中の12時、まだ子こうもりはいます。もうだめかもしれない。
でも見張っていたらまた親こうもりは警戒して助けに来れないと思い、もう神様にお願いするしかない、神様にお願いしてそのままにして就寝しました。
外がうっすらと明ける頃、目が覚めました。子こうもりはどうなってるだろう。
恐る恐る窓から子こうもりの入っている虫かごを覗きました。
そこには子こうもりはいませんでした。
助けに来てくれたのです。
親の途切れることのない子への想い、親子の切れることのない絆。
テレビでは日々絶え間なく家庭内の事件が報道され、親と子供の絆が模索される中、純粋にこのこうもりの親子は私たち家族に何が大事かを教えてくれました。
こうもりの親 素晴らしいですね。感動しました。
by ホウボウ (2006-08-09 21:44)